pavlog

ウェブエンジニアがあれやこれやを書きます

クラウドファンディングで投資した歯ブラシがスマートに届かない

f:id:paveg:20190123023000p:plain


「クラウドファンディングなんだから届かなくても文句言うなよ!」
って思ってこの記事を見ている皆さま、その意見は正しいです。

 

クラウドファンディングサービスは今やたくさん存在しています。

  • Kickstarter
  • Makuake
  • Rakunew
  • Indiegogo
  • Readyfor
  • CAMPFIRE

僕が知っているだけでもこれだけのサービスがあります。

 

投資した結果、その全てを失うというのはルール上あり得ても、気持ちは簡単に整理できません。

この記事では、体験したことを踏まえてクラウドファンディングのことを知っていただけたらと考えています。

 

目次

 

投資したスマート歯ブラシについて

 

投資先は、イタリア ヴェネツィアに本拠をおくUnicoが開発したスマート歯ブラシです。

このUnicoは、「歯磨きの時間を3秒に短縮するスマート歯ブラシ」という触れ込みで宣伝されていて、面倒臭がりの僕にとって画期的なアイテムでした。

 

www.indiegogo.com

 

歯磨きは歯ブラシの先端が振動するようになったほかに進化していない、イノベーションが何も起こっていない、と思っていました。

今までの歯磨きの面倒臭さがなくなる!」と期待に胸を膨らましてIndiegogoというサービスで投資したのを覚えています。

 

いくらなんでも3秒は短すぎるのでは?と思ってしまうが、Unicoによれば3秒で十分なのだそうだ。歯科医が勧める歯磨きの時間は180秒。人間の歯は親知らずまで入れると32本あるので、1本あたりの歯磨き時間は180秒を32本で割って5.62秒となる。さらに、歯には表と裏そしてかみ合わせの部分と3面あるので、5.62秒を3で割った1.87秒が、歯のある一面を磨くのに必要とされる時間となる。「Unico」は歯の3面を同時に3秒間磨くので、一般的な歯磨きにおける1.87秒を上回る効果を期待できるというのが、Unicoの主張だ。

出典: 3秒で歯磨き―ハンズフリーで使えるスマート歯ブラシ「Unico」 [インターネットコム]

 

金額は €124 EUR (2019/01/23時点でのレートで、約15500円)でした。

 

クラウドファンディングIndiegogoとは

 

wikipediaから引用するとクラウドファンディングとは以下のようなことを指します。

 

クラウドファンディング(英語: Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である

出展: クラウドファンディング - Wikipedia

 

 

先に挙げた通り国内外でたくさんのサービスが存在しています。

今回投資する際に使ったIndiegogoは、出資したタイミングですぐに支払いが行われます。
キャンペーンが終わるまでは基本的にはサイト上から返金要求が可能だそうです(問い合わせてみたが返答はなかった)。

またキャンペーンが失敗した際には、返金は行われません。*1

キャンペーンの種類

 

FixedFunding

 

目標額が固定で設定した目標に達しなかった場合には、全額出資者に返金される

Flexible Funding

 

返金が行われず、キャンペーンが失敗しても出資額は全て主催者に送金される

 

Indiegogoでは、ほぼ全てのキャンペーンがFlexible Fundingになっていますし、ほぼ返金はないと考えておいた方が良さそうです。

 

Indiegogoには、リスクを払うのは最もエキサイティングなイノベーションに貢献したいのであれば当然と書いてあります。

 

But the reality is that any business - whether completely new or very established - might fail. If you want to contribute to a project for the latest and most exciting innovations, it's a risk you have to take. This is why it's important to evaluate a campaign and assess any possible risks before deciding to back them.

 

support.indiegogo.com

 

 

現在のステータス

 

Unicoから「色と送り先住所について」メールに返信するようにと言われ、返信したもののそれ以降返信はありません。

 

2018年12月31日のアップデートの内容によると、どうやら発送を開始したような連絡が来ていますが基本的にコメントや問い合わせには取り合わってもらえないような状態です。 

またscam(詐欺)ではないかというコメントが数多く投稿されており、それについて弁解もなく更新は止まっています。

 

まとめ

 

記事冒頭にも書きましたが 、「出資した結果、失敗するとその全てを失うとしても気持ちの整理は難しい」というのは変わらないです。

今回のケースは、まだプロジェクトが閉じていないので可能性があります。

もし届かなかった場合は、Indiegogoへの出資を2度とすることないでしょう。

 

いずれにせよ、この記事を読んで軽い気持ちで出資すべきではないということと、失敗例を何個か読んでみて、確度の高いプロジェクトに出資することをおススメします。

 

加えてプレオーダー価格で手に入るほかにメリットがないものも多いので、確実に手に入れたい場合は、商品化されてから購入するのがより確実と言えます。

 

 

もしも届いた場合はレビューしたいと思います。それでは。

 


Unico™ smartbrush: Brush your teeth perfectly in just 3 seconds!

 

*1:現在では、「出荷保証」という仕組みが検討されているみたいです。

indiegogo、期日を過ぎたら返金を保証する「出荷保証」を検討中 - Engadget 日本版